時を待つ心

「時を待つ心」by松下幸之助
時を待つ心は、春を待つ桜の姿と言えよう。
だが何もせずに待つことは僥倖を待つに等しい。
静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力を蓄えている。
蓄えられた力がなければ、時が来てもことは成就しないであろう。
時を得ぬ人は静かに待つが良い。
大自然の恵みを心から信じ、時のクルを信じて、着々と我が力を蓄えるが良い。
着々と我が力を蓄える人には、時は必ず来る。時期は必ず来る。

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ここで言う「力を蓄える」ということは、今の自分の解釈だと
「基礎力をつける」ということだと思う。
今GEMが変な状況になり、オランダ事務所もしょっぱなからトラブルでいきなり法律違反を犯しているかもしれないという状況。
正直金曜日は頭がおかしくなりそうだった。そのせいか、なんか胃の当たりの調子がおかしい気がする。妙にぴくぴく動く。
社員にとっては2つともほとんど関係ないことで、結局は自分がどうにかするしかない。
気持ち的にはけっこうへこんだ週末であった。
偶然TVで放送していたこともあって、松下幸之助の本を買った。
何か良い言葉が見つかるのではないか、気持ちが安らぐのではないかといういわば現実逃避の雰囲気もあった。
そこで見つけたのが上の言葉。

正直今の自分の実力では、すぐ結果を出そうにも、どうあがいても仕方のない部分が有るのかもしれない。
経済状況、自分の経験、知識、諸々。
結果が出ない→焦ってとりあえずがむしゃらにやる→地に足の着かない時間の過ごし方=とりあえず長時間働いてはいるが、中身はない質の低い労働時間→結果が出ない
こういった負のスパイラルに陥りかねない、というか陥っている。
わかっていながらそのスパイラルにハマっていそうな気がする。
この流れを断ち切るには、一度スタイルを変えた方がいい。
とりあえず今週1週間は早く帰ろう。そして自分の時間を持って、考えたり、本を読んだり、勉強したりする。
もちろんそれらの時間を過ごす際に最も頭に入れるべきことは基礎の習得。

パナソニックの会社名が変わることによって口座番号・部署名等の連絡がパナソニックの藤井さんから連絡があった。
メールに加えて丁寧に電話でも。

「メール&電話」というたったこれだけの行動かもしれない。
しかし自分は「丁寧だな。さすがだな。」と思ってしまった。自分ですらそう思うのだから他者の人間はもっと思っているのではないか。こういった小さい行動一つから信頼・ブランドというものは生まれるのではないか。
そしてその小さな行動一つが、自分にはまだ足りないものの一つであり、パナソニック社との差、藤井さんとの差であると思う。
これは、表面から見れば小さな差かもしれないが、よく考えてみるとビジネスパーソンとしての基礎の差の違いであり、時間が経つことによってより大きいものになると思う。

今、自分はその小さいが大きな差を埋めることにしようと思う。すなわち基礎だ。
ビジネスマナー、心構え、経済基礎知識、金属基礎知識。
マナー本を読み返し、一年前に読んでいた本、研修の内容、書いたメモ、等を掘り返すことはもちろん、
習得しないまま見過ごしてしまった事項等をよく考え、自分にしみ込ましていく。
社会人になってもう一年経ってしまった。普通で生えられなかったことも多く得たかもしれないが、得るべきものを得ていないと行ったことも多くある気がする。しかも社会人としての基礎の部分で。
遅いかもしれないけど、遅れてしまっている自分をしっかりと受け入れ、もう一度基礎から学び直そう。