『悩む力』
【悩む力】
夜11:30過ぎ、また明日から仕事なので寝ようと思い、布団に入り
NHより勧められた『悩む力』を読んでいました。
なかなか使われている単語が難解かつ哲学的なものが含まれているため読むのに時間がかかりますが、
非常に興味深い箇所が出てきました。「青春」に関して書かれている。
この箇所を読んで、寝る気満々だった自分の脳が活性化してしまいました・・・(明日からまた仕事なのに・・・)。で、どうも寝れそうにないので、今これを書いてます(笑)。
ちょっと長いですが以下抜粋
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私が大学に入り教養科目の自然科学概論の最初の授業に出た時、こんなことがありました。出席を取った後、教授が「もう授業には出てこなくていい。一年間家にこもって考えてこい」と言ったのです。
これを思い出す度、私はちょっと愉快な気分になります。人生にはそういう時間があってもいいのではないでしょうか.本を読むんもいいし、一人で悶々と悩むのもいい。それはかなり意味があることなのではないでしょうか。
自分が生きている意味を考えたり、人間とは何かを考えたり、人とつながる方法を本気で考えたり、自分と世界の関係を考えてみたりする。実務的な問題解決を第一とし、万事を淡白にやり過ごしている人は、「そんなことをマジでやるのは馬鹿馬鹿しい。時間の無駄だ。それこそ意味がない」と言うでしょう。しかし、そんな風に生きていたら、多分、最終的にはもっと大きな孤独を抱えることになります。
他人とは浅く無難につながり、できるだけリスクを抱え込まないようにする、世の中で起きていることにはあまりとらわれず、何事にもこだわりのないように行動する、そんな「要領のいい」若さは、情念のようなものが予め切り落とされた、あるいは最初から脱色されている青春ではないでしょうか。
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読書を始めた大学3年の夏前あたりから自分がしていたことは、まさしく上記のような「青春」のようなものでした。
きっかけとしては「就活」という単語が頭によぎり、これから社会に出ようとしているのに、何も社会のことを、日本・世界のことを知らないという漠然とした不安から、本に答えのヒントを求めようとしたのだと思います。
(ちなみに最初に衝撃を受けた本は大前研一氏の『日本の真実』。HTが朝礼で紹介した『ハイコンセプト』の前書きを読んで氏に強く興味を持った)
また、それは学生最後の約1ヶ月半のヨーロッパの旅も同じようなものでした。
周りからは「卒業旅行」と言われますが、自分の中ではあまりその言葉はしっくり来ません。
なぜなら、「考え」に行ったからです。学生最後に、とことんいろんなことを考えたかったのです。
では自分にとって「旅」の定義とは何なのか・・・。
「環境を変え、そこから刺激を受け、思考を深める」というのでしょうか。だからこそ「一人旅」である必要がありました。友達と行ったのでは、自分と向き合うことから逃げてしまうから。
確かにたくさんの国・土地に行き、たくさんのものを見て、写真を数千枚撮りはしましたが、それ以上に自分としてはたくさんの刺激を受け、たくさんのことを考えたことが収穫でした。
『悩む力』の著者はこうも言っていました。
「青春というのは年齢ではないのではないか」。
納得。
その点から言えば、MSPは絶好の「青春」の場でしょう。
いつまでも「青春」を忘れないでいたいものです。